白状します。
私、鬼滅の刃のファンです。
元祖鬼退治の県、岡山出身としては避けて通るわけにはいきません!
(そういえば、子供の頃「桃太郎侍」もファンだったような気がする(笑) そして、ずっと後に高橋英樹さんが当社のキャラクターとして活躍して頂く事に・・。ご縁だな。)
12月発売の最終巻を読み、完全読破。泣けました!
映画も「千と千尋の神隠し」や「タイタニック」を抜いて、史上一位の興行収益は間違いないと言われている。
まさに日本中「鬼滅」一色。
確かに、鬼滅の刃は、ストーリーとしても素晴らしいし絵も親しみやすい。23巻で終わりというのも読みやすい。(50巻も60巻も続くと最初から読もうと思う事に躊躇する)
さらに過去、ドラゴンボール、ナルト、ワンピース、スラムダンクなど、数々の1億冊突破のヒット作を生み出した集英社のプロモーション力もあり、大ヒットしたのだと思う。(実際こう書いてみると、1億冊越えのほとんどは、集英社からだから驚く!)
しかし果たしてこれだけで、史上空前の大ヒットになるのか?と単純に疑問が残る。
僕の好きな「鋼の錬金術師」や「銀魂」もここまではいかなかったと思う。
ブームとは時代が大きく後押しをしないと、到底難しいと思う。
そういった目線で鬼滅ブームの背景を少し考えてみた。ただし、あくまで独断かつ戯言です。仲間内の小ネタとして少し役立てれば、幸甚です。
1.映画のヒットは、メガヒットの必須条件を備えている。
つまり上位3つとも「自分の命を懸けて、愛する人を救う!」という設定になっている。これは「カサブランカ」の昔からメガヒット条件である。
もちろん鬼滅も炭次郎を始め、映画では煉獄さんなど主役級、柱たちが自らを犠牲に愛する人を守っているという設定。
2.物理的には、コロナ禍でディズニー系やアベンジャーズ系の配給もなく、公開本数自体も圧倒的に少ない中で、従来では考えられないような数の映画館がこの鬼滅の上映を行ったため短期間で50億、100億越えで勢いがついた。
3.コロナの中、家での家族との時間が増え「家族愛」というモチーフが従来よりリアリティを持って身近に感じられた。
4.コロナという見えない敵、そして誰が感染してもおかしくない今日と鬼滅の時代を重ねて、その中で必死に敵と戦っている姿に自分を重ね。そして最後は敵に打ち勝つというその結末に共感したのでは。
5.コロナ禍で閉塞感が続く中、ストレス解消・発散用にスカッと感情を大きく揺さぶれるものを求めていた。
6.コロナ禍の中、自分の時間をより長く持つことが出来た結果、話題になっている鬼滅を読む時間が生まれた。また読み始めるには、丁度いい長さであり、分かりやすさもあった。
7.日本人が本来持っている「思いやりの心」、「和の心」「勧善懲悪」といったDNA的な価値観に違和感なくマッチしたのでは。
8.世代間の分断が大きくなっている中、世代を超えたコニュニケーションのネタを求めていた時に、誰もが共通して話題に出来るコンテンツが受けた。実際会社でも鬼滅という話題から上司と若い部下のコニュニケーションが生まれたようである。
9.コロナ禍で、学校が休みの中、手を取る子供も多かった
10.
親としても、ゲームよりもこの本は勧めやすいと感じたのでは。本来、童話や道徳の基本観念。「家族を大切にしよう」「友達をいたわり信頼しよう」「困難にも負けずに常に前に進もう」などを、分かりやすく教えてくれる。
とまあ、考えればいくらでもこじつけは出来るが、そんな左脳でロジカルに考えるより単純に右脳、感情が揺さぶられたというのが正解かもしれない。
単純に、面白く、単純に感動し、単純に泣ける! 触れていない人は、ぜひ!
うだうだといつも通り書いてきた結論、今の世の中、論理的に考えても分からない事が日常の様に起こっている。
コロナもそうだが、鬼滅のこの大ヒットを誰が予想したか。世の中はいくらAI等の予想技術が発達しても、我々の想像をはるかに超えたことが起こる。2020年は、それをまざまざと見せつけられた一年でした。
今、無惨がいなくなった中、今度は、最強の鬼「コロナ」との戦いに勝たなければならない。愛する人を守るためにみんなの力を合わせて、戦っていこうと思う。そうだよね、炭次郎!
今回の教訓 「勝つためには、頭で考えすぎるな。身体で感じろ。全集中だ!」
おまけ1
ある番組でさんまさんが「おれは、鬼滅の刃ではなく、飛沫の出っ歯でんねん!」と言っていたのには笑った。
おまけ2
当社でヒットしている「鬼滅の刃」のキャラクターモチーフネクタイ。僕は炭次郎と禰豆子を買ったが、これを友人との食事会でして行くと大ウケ!次回は、煉獄さんをしていくつもりです!