haruyama: 2017年7月アーカイブ

友人の誘いで、山下達郎さんのライブに行った。

場所は中野サンプラザ。渋い!生まれて初めて、中野サンプラザの会場に入った。

席は外観のイメージに比べ、狭い感じの2000席。ステージまで近いという印象。

 

さて、山下達郎さんである。

もちろん山下達郎さんは知っている。ベストCDも持っている。

ただし、僕の達郎さんのイメージは、80年代90年代で止まっていて最近の新作はほぼ聞く機会はなかった。むしろ奥さんの竹内まりあさんの方が、関心が高かった。

これが、ライブが始まる前の印象。

それが、ライブ後 本当に感動し、次回のコンサートも絶対行こうと思った!

それは僕だけではなく、一緒に言った同世代の連中も全員同じ考えだった。

 

何が僕らを変えたのか。さあ、それを皆さんと共にライブで中継致します。(ただし、ページの限りがあるので、ハイライトで許してください。)

 

まず、とにかくおもてなし力がハンパない。人を喜ばせるとはこういう事かと学んだ。

3時間!のステージを終えてもさらに、繰り返し繰り返しアンコールに答えてくれ、それも1曲、2曲ではなく徹底的にやってくれる。さらには、(こんなことは初めて見たが)会場の電気がついても(終了したので、早く帰れと言わんばかりに電気がコウコウとつく、あれである。)舞台に袖に立って達郎さん自ら感謝の頭を下げる。

結局、終わったのはなんと3時間40分すぎ!

その間、最初から最後まで、達郎さんは出ずっぱり、トークを除くとうたいっぱなし。それも、一フレーズたりとも手を抜かず全力投球である。

そう、達郎さんは、御年64歳!もうこれだけでその体力に驚く。本当にアスリートだ!

さらに、その声は、まじで凄い。オペラ歌手なんて生易しい、その声は、サイレンか地響きと思うぐらい大音響である。聞いていて、胸にずしんずしんくる。

たぶん声でろうそくを消したり、ガラスを割る事も出来るのではないかと思う位凄い。

もう一度言うが、御年64歳である!

大抵、年を取ると声量が衰えるが、全くそんなのはない。化け物だ(決して容姿を言っているわけではないです(笑)

その大音響で、3時間30分以上うたいっぱなしなのである。160キロの直球を18回くらい投げるようなもの。

 

コンサートは、まずはリズミカルなナンバーから始まり、バラードも盛り込み。我々の懐かしいナンバーも随所に入れてくれる。

単に一本調子で歌うのではなく、様々な嗜好を凝らしている。

普通の6人+バックコーラス3名の計9名の編成から。途中 ギター、ピアノ 達郎さんの3人だけの演奏で泣かせたり(これが最高!)

海外のカバーも数曲「スタンドバイミー」(これもまたいい!)

さらには、圧倒的な歌唱力のアカペラ(想像できるでしょ、この良さが)

バラードでしっとり来たかと思えば、いきなりベースやピアノ対 達郎さんの声のセッションが始まる、「セッション」と言う名作映画が近年あったが、とにかく楽器と楽器の掛け合いと言うより撃ち合いに近いものを声と楽器でやる。それがまた楽しそうに。

さらにさらに、「俺のキャラとは違うんだよね」と言いながら、我々には嬉しい達郎さんの提供の曲、マッチの「ハイティーンブギ」などで大いに盛り上げる。

 

そして、クライマックス近くになると、夏の歌から、突然 冬になり「クリスマスイブ」が始まる。

生達郎の「クリスマスイブ」は例えようのない。

そして、エンディングは80年代、90年代の曲を中心に途切れなくメドレーで30分くらい歌いまくる。

会場は総立ちで、80年代のディスコシーンを彷彿させるように全員が一つになり、踊りまくる。たぶん会場の温度は10度くらい上がっただろう。

幕が閉じて、十分満足して、「さあ、終わった」とも思いきや、先ほど言ったように何度も何度もアンコールに答えて、会場を盛り上げ続ける。

3つ星のフルコースを4~5回味わったような感覚だった。

 

そして、随所に我々に対する感謝の言葉、態度。

会場を後にする人たち全員が例外なく、興奮と、満足感と笑顔に包まれていた

山下達郎と同時代を生きられたことで、本当にありがたいと思う。

 

本日の学び 「同世代を生きられた事で、とても嬉しく感じられる人がいる。そんな人になれたら最高だろう。」

「ライブに行こう!」

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ここのところ、AIとかIOTという言葉が新聞に出ない日はないくらい、いわゆるブームである。かく言う当社も、その波に乗り遅れないように必死でしがみついている。

その中の一つ、VR(バーチャルリアリティ)の期待が高まり、もう家を出なくても海外旅行が出来たり、あるいは空を飛べたり、水中を泳げたりする事もそんなに先ではないだろう。もはや我々は、わざわざそこに行かなくても大抵のことは出来るようだ。

 

例えば、コンサートなども、必死でチケットを取り、その日はずっと前から他の予定が入らないようにキープ。当日は少し早く行って入場の列に並び、そして人ごみに押されながら席に着く。野外だと暑さ、寒さもあり、始まっても広い会場だとお目当てのシンガーは、一寸法師くらいしか見えない。大抵は、飲食はダメ、長時間のコンサートになるとトイレも我慢しなけりゃならない。ああ、大変だ(涙)  

となると、やっぱりVRが最高!快適な部屋の中で、移動時間ゼロ。自分の好きな時間に好きなだけ見られる。途中食事やトイレで中断も出来る。将棋や碁と同じく、「ITの勝ち!」という事でめでたしめでたし!

 

「ちょっと待った!そうは問屋が卸さない!最近、生のライブやコンサートに行った事、あるの?」

 

かく言う僕も、ライブやコンサートなど、もう何十年もご無沙汰で、早くVRの時代が来ないかな?的な発想をしていた。そんな僕が、先日 友人に誘われてライブに行った。

 

その結果。一言!「ライブに行こう!」

本当にライブはいい!人間の人間による娯楽。それがライブだ!VRの楽しみはアンドロイドに任せておけばいい。ライブこそは生きてて良かった体験の一つである。

 

まず、実際ライブに行って、やってみた。ライブ会場で、目を閉じて聞いてみる。

それは最高級のスピーカーを用意して特別室で聞いた音楽と同じではないか?と思うでしょう?なんせ目を閉じているのだから。

それが、全く違うんですよ!

しいて例えるなら、(そんなものがあればの話だが)内装も光も温度も、また香りや音楽さえも非常によく出来たハワイ風の「日焼けサロン」と、本物の「ワイキキビーチ」で寝転がって日焼けしているのと同じくらい違う。

同じように焼けると思うが、その体験は全く違う。分かるでしょう?

 

で、自らの体験を元に、ライブとバーチャルの違いは何か?

独断と偏見の結論を言えば、「心が震えるかどうか。」という事。

  五感(視覚、聴覚など)までは、バーチャルでごまかせるかもしれない、しかし第六感、つまり心はバーチャルではごまかされない!これがライブ。

  1分前まで、全く知らなかった横の人、あるいは周りの人といつの間にか共に笑い、共に感動し、一緒に手を叩いて踊っている。これもライブ

  演奏家だけで作るものではなく、自分も含めた周りの人全員が作る。だから感動は、1倍ではなく、100倍でも、1000倍にもなる。これもライブ。

  音に出ない、言葉にも出ない、演奏者の人間そのものが伝わる。これもライブ。

つまり歌ったり、サックスを吹いたり、ベースを弾いたりして出た音ではなく、その音を出している人の感情とか生き方と言ったものが直接感じられるという事。

余談だが、辻調理士専門学校の理事長の辻さんが、以前テレビで「子供のころに、家族でレストランに行った時、それを作った料理人の年齢や経歴を当てるゲームをやっていた。それが結構当たる。」というような事を言っていたが、確かに出された料理で、その人の性格や、人生までも見える時がある。とそれと同じ。

 

そう考えると、

最初に書いたライブ特有の不便さも、全てライブを心で味わうための演出であり、効果となる。つまり、

  3時間以上小さな椅子で座っていると、お尻が痛くなる。これもライブ

  汗だくの中で、何時間も窮屈な空間の中で応援しているのもライブ

  トイレを我慢して、あるいは空腹を我慢して、というより途中からそれさえ忘れて、終わった後にトイレに駆け込んだり、おなかが鳴るのもライブ

  公演後、人ごみの中、長時間かけて、会場を出るのもライブ

  そして最後、帰り道で先ほどの曲を無意識に鼻歌でも歌っていて、ふっと気づいて周りを見るのもライブ

 

振り返ると人生、苦労したり、きつかった方が印象に強く残っている。ライブとは生きる事なのである。

 

今回のまなび「ライブとは、生きる事である。」

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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