さあ、いよいよ僕の番
ロシアコーチに「やるか!」と無言のげんこつハイタッチ
僕が前で、密着してコーチ。お母さんが子供を負ぶっている状態。違うのは両方おっさんな分だけww。
ドアの方にずるずると座ったまま進んで、ドアの淵に座り、縁側に座るように外に足を掛ける
ブラブラしている足の下から見える風景は、上空から見るリアルグーグルマップ。
いつも飛行機で見る上空。ただ、今回は座席に座って窓からではなく、境界線に座って足の下からみている。
不思議と恐怖はない。地平線も見え、「世界は広い!」という感動が恐怖をかき消す。そして上を見ると真っ青な空。「宇宙はもっと広い!」
背中から、「GO!」という合図とともに、飛び降りの体制を取る。
地上での1分トレーニングで指導してもらった通り、顔は空を仰ぎ、両腕はダンベルを持ち上げるように万歳。まるでカメのような恰好。気持ちと同様「もうどうにでもなれ!お手上げです!」
「準備OK」と思うより先に、身体は空中に押し出されていた!!!!
「うおおおおっ」飛んでる!--当たり前www
興奮のさなか、ここで決定的なミスをした!まずい!
事前の1分説明にて、聞いた記憶があったが・・。
飛んでいる時には基本――地上を見てはいけない!
なぜなら、落ちる時の風圧全てを顔で受けるようになるから。
それを僕はやってしまった!後の祭り。空中では誰も教えてくれない。
本来は、地面に対して直角くらいがいい。
しかし、僕は飛んでいる間中、ずっと地面を見ていた。
となるとどうなるか?
とにかく痛い。大型扇風機の1万倍くらい(あくまで体感)の風がもろ顔面にパンチを繰り返し、刺さる。ツラの皮がいくら厚い僕でもww、その皮がめくれるくらい。
高度数千メートルの上空で、
「うおおおおっ」の後は「いてええええっ」と叫びながら落ちていた。
まさか、空を見上げるとそんな奴がそれにいるとは、地上の人は誰も気づいていなかったと思う。ふと思う、今後は、世の中には声なき声がある事を知って行動しよう!(笑)
それでもスーツチャレンジのため、時々、空中で近づくカメラマンに対して顔を上げて、満面の笑みを作る。しかし、後から見ると髪はドラゴンボールのサイヤ人みたいだし、表情は笑顔というより火をはいて飛んでいるガメラのよう。こんな奴がいたら、決して友達になりたくないww
つづく
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