平成元年 大学を出て、商社に入社した。
世の中はバブルの真っただ中。狂乱が永遠に続くと思った。
当時20代前半。夢と希望がマックス。自分がおじさんになるとは夢にも思わなかった。
平成も始まったばかり。終わりの日など想像すらしなかった。
でも、バブルは入社3年目くらいで終わり、自分では今もまだおじさんだとは思っていないが(この世代は往生際が悪い(苦笑))白髪が目立ち、平成も終わる。
仰げば尊し、我が平成の恩。
幾多の天変地異があり、テロはいまだに続き、経済的には何度も崩壊、多くの修羅場もあった。
しかし、振り返ってみれば、おもしろく、良い時代だったと思う。
平成を振り返ろうとした時、
ふと大学の卒業の日を思い出した。昭和最後の年である。
大学4年間、田舎から上京し、見るもの聞くものすべてが刺激だらけ、何かしていないともったいないという気持ちが先行して、寝る間も惜しんで動き回った。
無駄に過ごした日もあったけど、当の本人はそんな事はみじんも思わず一日一日が120%の連続だった。
そして卒業式の日、やる事はやった!という充実感と、本当にあっという間だったな!と、友人との大学最後の飲み会で感慨に更けた。(BGMは、YaYa,あの時代を忘れない。)
今、大学時代を思い出すと様々な思い出が、ハイライトだけ果汁100%ジュースのように濃く濃縮される。続く社会人の時代も同様に、蒸留を重ねたウォッカのようだ。
そして、その2つが混ざり合って、ソルティドックのように、甘く塩辛い。
今日平成最後の日、平成に乾杯しよう!
ソルティドッグを飲みながら。
酒のつまみは、思い出だ。ミックスナッツやチョコのように、いろんな形、色とりどりの場面が甦る。その場面には、必ず人がいて、音楽があり、そして当時の空気がよみがえる。
鳥肌が立ち、赤面もし、そして口元が緩む。
時代に感謝し、そして全員に感謝し、カクテルを飲み干そう。
やっぱり、良い時代だったなぁ。
(BGMは迷った。「乾杯」あるいは「SWEET
MEMORIES」「夏の終わりのハーモニー」「Honesty 」「エンドレス・ラブ」「If we Hold on Together」「J.boy」「NO SIDE」「ボヘミアン・ラプソディ」選べない)
うーん、このカクテルとつまみは、下手をすると2日酔いになる気もするので、明日に尾を引かないように飲もう。
今回の学び「人は皆死ぬ、ならば目指すべきは、永遠に生きる事ではない、永遠に残るものを作る事だ。」(チャック・パラニューク)
おまけ
平成時代、CMで小倉優子さんに8年間お世話になった。
そして令和の5月から、小倉さんの10数年ぶりの復活の新CMが出ている。とても素敵です。時代は繰り返す。