女子大生が、集団で暴力的な極悪な男らに狙われて、自宅までつけられ、家族、友人まで徹底的に脅され命を狙われる。
男が繰り返すのは次のような言葉。
「天誅が下りる。」「普通に生活できないようにしてやる。風俗で働かなきゃならないようにしてやるんだ。」「知ってる?人を殺すって簡単なんだよ。人に頼めば数万円でもできるんだ。」「親にも責任があるんだ。仕事をできないようにするか、さもなければぶっ殺すかだ。やる時は、自分が信用している仲間が動くんよ。俺にはそんな仲間や部下がたくさんいるんだ。」
思い余った彼女は、警察に助けを求める。何度も何度も助けを求める。しかし、警察は笑って取り上げてくれない。そして、彼女はその男たちにありとあらゆる嫌がらせを受けて・・・・。殺される。
こともあろうに警察はその記者会見でさえ笑っている。
にわかに信じられない事件が実際に起こった。
本来助けてくれるべき人が助けてくれない。
どうすればいい?
どうしようもない。
ただ、そういう事がある事をまず知ろう。この本を読もう!そしてそういう事の出来る限り巻き込まれないようにしよう。それしか言えない。
桶川ストーカー事件の被害者、詩織さんは2度も3度も殺された。犯人に殺され。そしてこともあろうに地元の警官に見捨てられ、ご家族はいわれなき非難も受け、更には裁判でも。
正直、信じられない。
私自身、地元県警や警察庁に知り合いも多い。彼らの正義感や日頃の仕事ぶりを見ていると、この本に出てくる捜査員や県警は別の国の警察に見えてくる。
彼らによって汚された、一生懸命、命を張っている警察官を思うと気の毒に思う。
つい平和の中で忘れがちだが、我々の生活の中には、多くの日常の恐怖は存在している。
その中で加害者、被害者が生まれる。生命までも傷つけられたり、奪われたりする時、
これも忘れがちだが、唯一公的な権力として守ってくれるのは警察だ。だから我々は警察を頼り、尊敬し、信頼する。その信頼関係が永遠と続き、そしてこういった事件が二度と起きないことをつとに願う。
つづく。
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