「一休さん」というアニメをご存知だろうか? もちろん予約サイトのアニメではない(笑)
僕が子供のころ夢中になって見ていた。
子供用アニメといえども、南北朝時代の歴史的な背景の中、母と子の親子の情や新左衛門との師弟愛。笑いあり、涙ありの歴史に残る名作だった。そして、その売りは、なんといっても「謎解き」であった
毎週毎週、一休さんに、将軍や悪徳商人らが無理難題を吹っかけてくる。それを一休さんは見事な「とんち」でその危機を乗り越えて行く。
アジアでも大変な人気を博したと聞いた。
その一休さんが復活した!
大河ドラマとして!
といっても本当の一休さんではなく、「直虎」として。
今回、「直虎」の総集編を改めて見た。
そこで思った。「これは一休さんだ!」
歴史的背景があり、親と子の情、そして家臣や城内の農民たちとの絆、涙あり笑いあり、ここまでは似てるのは当たり前。一番のカギは、次々に襲ってくる難問に対する「直虎一休さん」のとんち対決。
第一話の冒頭から、主人公の女の子(のちの直虎)が、絶体絶命の状態になる。それを一休さんも舌を巻くようなとんちで切り抜けて行く。
成長するごとの難問は、さらに深刻になる(領土を取られたり、命に係わる事)、
そのたびに、我々は、これで終わった!と思う。
それを直虎は、最後の最後まで諦めずに、知恵を絞りだしてすり抜けて行く。
その一つが(ネタばらしになるが)直虎が売った木材が、支配主である今川の、敵方の城づくりのために使われるという事が発覚。仲買業者が勝手にやったことで直虎は知る由もない。しかし、普段から直虎の領土を吸収しようとしている今川にとっては、またとない口実。これは裏切り行為だとして、「説明しに来い」とのお達し。事実は事実で、行けばどのような言い訳をしても、殺され、領土は取られる。また、行かなければ攻められる。さあどうする?直虎?
直虎は、この絶体絶命の危機を、知恵でもって鮮やかに切り抜けて見せる!
「お見事!」というしかない感動的な場面だった。
さらに直虎だけではなく、次の代の「直政」も、その一休さん的、知恵による切り抜けは受け継がれていく。彼も幾多の難問をクリアーしながら家康の信頼を勝ち取っていく。
池井戸ドラマ的であり、ロールプレイングゲーム的でもある。
大河ドラマの新しい形で本当に楽しめた!
見終わった後に、爽快感と「どんな厳しい局面でも、考え抜けば必ず道は開ける。」と教えられた。新年早々(総集編の放送は年末だったが)大きな力をもらった気がした。
今回の学び「人生は運命との知恵比べの連続。最後まで諦めない方が勝つ!」
おまけ 「一休さん」と同時代に同じようなとんちもので「小さなバイキング ビッケ」というものがあった。これもすごく面白かった。興味があれば。余談です。