今年も24時間テレビを見てしまった。
とぎれとぎれに見たけれど、感動の連続で、改めて自分の涙腺が緩くなったのを確認した。
見ていて、気づいた。
そう、24時間テレビは、一年に一度、我々日本人に(もちろん日本人だけはないが)良心とか、やさしさなどをチャージしてくれる「充電器」のようなものだと。
チャンネルを合わせば、24時間、どのコーナーを見ても、優しい気持ちにしてくれる。
日々、慌ただしい日常の中で後回しにしている、他人との思いやりであるとか、ハンディキャップを持った人たちへの関心とか、あるいは家族の絆とか、決して忘れてはいけないことを思い出してくれる。
もう40年も続いて、毎年凄い視聴率を出しているという事は、まだ日本人が良心とかやさしさを忘れていない証明だと思う。決して終わらせてはいけない番組だろう。
今回も番組では、肉体的や知的ハンディキャップを持った人々が多く取り上げられていた。その視点は、決して哀れみや同情などではなく、まっすぐに生きる彼らを正面から捉えていた。そのありのままの姿が、深い感動をよんだ。
知的障害を持って学校で「バカ」と言われた女の子が「私はバカなの?」と母親に聞く、肉体的障害を持った子供が「めんどうをかけてごめん」と両親に謝る。誰も悪くないのに、厳しい境遇を与えられ、それに負けずに一生懸命、今を生きている。そしてそれを支える人たち。
本当に生きる勇気を与えてくれる。
この番組が、夏休みの最後の土日と言うのも、意味があるのだろう。多くの学生が翌週から学校が始まる。彼らが勇気と元気と愛情をもって、学校に行くのを後押ししてくれるようである。
どの瞬間でも、今抱えている問題が果てしなく大きく解決できない問題だと感じる。そして永遠に続くとも思う。しかし、24時間テレビに出ている人たちが、教えてくれるのは、どんなつらい境遇でも、いつかは好転し、乗り越えられるという事である。
人生を壊す前に、心が壊れる前に、周りに必ず助けてくれる人がいる。という事を気づかさせてくれる。
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