何度か書いているが、飛行機に乗る楽しみの一つに映画を見る事がある。今回もその話。
最近立て続け日本映画を見た。
「世界から猫が消えたなら」「僕だけだいない街」そして本命「君の名は」
どれも面白かった!
細かい内容は、いろんなサイトで紹介されていて、今更僕の感想を言っても面白くないから、今回は違う切り口で見てみる。まあその前に、個人の感想を一言で言うと(結局、言うんかい!)「泣けた!」(浅田次郎や重松清的と同様)泣けた!
さて涙を拭いて(笑)
2つのテーマでこれらの作品を切ってみよう。
1つ目のテーマは、「ありえること」と「ありえないこと」の融合。
この三作品、設定が面白い。日常を描く上で全てをリアル設定にするのではなく、突然非現実(SF的)な要素が絡んでくる。
SF的な展開になった時に、一瞬ありえない!と感じつつも、見ているうちにその世界に引き込まれていく。以前なら、しらけて見ていただろうことが、しらけるどころか共感を呼ぶ。
その意識の変化は、なぜなんだろう?
考え見たら、今の世の中「ありえないこと」が次々「ありえること」に変わり、常識が覆されている。(アメリカ大統領選挙。あるいはピコ太郎の世界的大ヒットなど)VR(バーチャルリアリティ)なみの、現実と夢の境がなくなってきている。
これが、ありえない設定に違和感なく感情移入し、大ヒットに結びついている一因と思う。
2つ目のテーマとして
1を受けて、「当たり前の日常が、ある日突然一変する」という事。
これも今現実に起こっている。別にタイムスリップしなくても、隕石が落ちてこなくても、次々に日常が一変している。
携帯電話やモバイルの出現が、世の中を変え、もはやそれがなかった時代を我々は想像できない。大型イオンやララポートの出店で、人の流れは一変する。外国人労働者解禁。今では、普通に日本語をしゃべる外国人のコンビニの店員に驚く人はいない。
知らず知らずのうちに、世の中は違う世の中になっていっている。
これら作品で面白いのは「世の中が変わる」事を知った人は、信じてもらおうと大声で、真剣に訴えるが、ほとんどの人は信じないし無視する。しかし、それを信じて行動を起こす人だけが、助かる。
実はすごい警告?
我々が生きている世の中は、情報があふれて、何が真実か、何を信じたらいいのか判断できない。大声で言われれば言われるほど、疑い、ひく。だが、その時これらの3作品を思い出してもらいたい。
目の前にある現実が、本当に現実なのか?が分からない社会。また現実と思ったことでもたった一瞬で一変する社会。それを知っている人が叫んでもどれを信じていいのかわからない。そんな社会に我々が生きている。
もうこの世の中に「当然」というものはないかもしれない。
時代の大波はすごい速さで来ていて、逃げようと思っても陸地は見えない。
であるならば、プロサーファーのようにその波を楽しむ!
それしか選択肢はない。でないと溺れる。
ところで僕、実際に泳げたっけ?(笑)
今回の学び
「生きろ。」(ここまで来て最後はジブリかよ(笑) もののけ姫より(作者注))