2月8日(土)、僕の今までの人生で最大の大雪に見舞われたその日。
第5回 はるやま杯少年ソフトボール大会が行われました。同じ日、遠く地球の裏側では、
ソチ五輪の開会式が行われている。
当日、朝起きて窓を開けると一面、雪世界。開催は予定通りの一報をもらい、家を出て、
会場の岡山ドームに行こうと道路に出ると地面には10cmほどの雪。こんな光景見たことない。
社員と恐る恐る車を走らせ。
吹雪の中、タイヤはシャリシャリとかき氷を作っているような音を立てながら進んで行く。
いつもは10分位の道を、3倍くらいかけて到着。
岡山ドームの屋根も、亀がウサギの毛のコートを着ているみたいに一面、雪が積もっている。
こんな状態でやるの?という心配をよそに、四つ角には、関係者が傘を片手にふり積もる雪の中、
案内に立ってくれている。彼らは全員ボランティアの父兄、本当に頭が下がる。
1時間遅れで始まった開会式で、いつもは、「晴れの国 岡山にようこそ!」という挨拶が
「雪国岡山にようこそ!」と。
各チームは、 非常に苦労してこの地に集まってくれたと感謝に堪えない。
愛媛のチームは、夜中の3時に出てしまなみ海道経由で到着。(渡った直後に雪がひどくなり、
しまなみ海道は閉鎖となったらしい)
香川のチームは車では瀬戸大橋が渡れずに重い荷物と共に急遽JRで参加。
関西、広島のチームも雪道の中、何時間もかけて参加。実際、今大会が良くできたと今でも感じ
ている。
試合が始まった。
岡山ドームから見える外の景色は一面雪。ドーム内でも、吐く息も真っ白になるくらいの氷点下。
その環境の中、子供たちは、雪をも溶かす熱い戦いを繰り広げた。
この大会は、3月に行われる全国大会の前哨戦ということもあり、毎年多くの「とてつもなく」
強いチームが参加してくれる。今年も昨年の春と秋の全国優勝校2校と、それを争った準優勝校を
筆頭に強豪ぞろい。それを迎え撃つ岡山勢。(実は岡山勢も相当強いが、第一回大会以来優勝経験
がない。)
この試合、初めて見に来る社員は必ず、「ソフトボールのイメージが変わった。」「小学生とは
思えない大人顔負けのプレー」と一同口をそろえて言う。
試合が始まると、正直息を止めるほど集中する場面が多々ある。
一球投げるたびに大きな息をついたと思ったら、芯でとらえた快心の一打に親御さんから黄色い
歓声が上がる。バンド、クロスプレー、盗塁。
僕もヤンキース戦など生で見たこともあるが、ここには大リーグに勝るとも劣らない迫力がある。
それは誇張ではなく、観客席が近いのとダイヤモンド自体が小さい分、非常に試合がスピード感を
持って展開する。言い方変えればサッカーとフットサルの如く。
(後半へ続く)
コメントする