(これも年末に書いたので、掲載にタイムラグがありますが、ご了承くださいm(_ _)m)
治山です。
2013年 大晦日です。今年もお世話になりました!
さて、今年最後の完読紹介は、『海賊とよばれた男』 講談社 著者:百田 尚樹 です。
言わずと知れた、2013年 本屋大賞 第一位の本です。
2013年度中に読もうと買っていながら読む機会がなく、手に取ったのが12月29日。
出張の合間に読んで、30日何とか今年中に間に合いました(苦笑)ノルマでもないのにね(笑)
探偵ナイトスクープで爆笑し、「永遠の0」で号泣させられた百田尚樹氏に、今度は心底感動させら
れました。というより国岡鐵造のモデル 出光佐三氏に大いに震えました。
さすが、石油王。最高のガソリンで心に火を灯してくれました。
も一つおまけに、オイルを扱いながら決して老いる(オイル)ことのない出光氏!
私的にも、今年読んだ本の中でナンバーワンです!
物語は、戦前、戦中、戦後を舞台としています。いつの時代にも、(もちろん現代も)私利私欲
に走る腐りきった者がいる。その腐りきった者は大抵群れる。その一方、それを打ち負かす英雄が
誕生する。その英雄は己を捨て、大抵たった一人で戦う。その戦いは生身の人間にとって余りにも
過酷でかつ、つらい人生である。キリスト教において、「神は負えない試練は与えない」とよく
言われるが、出光氏が人生で経験して数々の試練は、普通の人では、まず間違いなく背負えない
試練だったと思う。
読み進める我々は、それを物語として楽しめるが、これを実際何十年も戦い続ける事は、
到底自分では出来ないだとうと思った。
西郷隆盛が生前「名もいらない、命もいらない、官位(地位)も金もいらない人ほど、この世の中に
始末に負えぬものはない。」と語ったとされるが、まさに出光氏の生き方こそがこの言葉どおりと
感じた。
さらにサムエル・ウルマンの有名な「青春とは人生のある時期を言うのではなく、心の様相を言う
のだ・・・」といった詩もこの60歳で終戦を迎え、それから何十年に渡って日本と世界の不条理と
戦った出光氏に重なって見えた。
この本は、「竜馬がゆく」の竜馬、「坂の上の雲」の秋山兄弟を読んだ時と同じ感動を覚え、
彼らに比べ50歳も離れたこの老人に同様の青春の強さをもらった。
今年一年、「日本人に生まれて良かった」と心から思えたことも幾度かあった。
今我々が素直に、日本を誇れるのは、明治維新、日露戦争、大東亜戦争、そして戦後、ここで
命をはって国を守り、発展させてくれた人たちがいたおかげだと素直に思う。
それに感謝しつつ、今を生きる我々の使命は、先代が築いてくれた世の中をもっと良くする
夢を持ち、そしてそれに向かって行動することと思う。来年は今年以上に頑張ろうと大きく背中を
押してくれた本でした。
さて、2014年は、おもしろき年にします!そして世の為、人の為に頑張ります!!
そしてもうひとつ、来年は可能な限り出光でしかガソリンを入れません!(笑) ※ジョークです。
良い年をお迎えください!!
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