〜秋・読書の季節〜

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さて、秋の夜長、いかにお過ごしですか?

いよいよ読書の季節到来です。

奇書、良書、悪書 いろいろとありますが、やはりこの季節、誰もが手に取り易いのはレ

ンアイ小説か、推理小説でしょうか?

野に多くの恋愛小説も推理小説がありますが、

男で、おっさんの私はどちらかというと恋愛よりも、推理小説を選びがちです。

推理小説を読むようになったのは、いつごろからか?

すこし、記憶をたぐると、多分最初は、小学校の図書館での江戸川乱歩からだと思う。多

めの全集を読破するとルパン、ホームズと読み漁り、赤川次郎のマイブームを経て、更に

は映画で「ナイル殺人事件」を見て以来、クリスティに溺れた。

 

歌と同じように、時代と共に数々の名作に出会った。とにかく乱読雑読の数々。で今にい

たる。

ノリで書いてきてこのブログにも、本についていろいろと書いてきたが、最近ハマって

しまったのが、「歌野晶午」 彼の作品は、面白い。

良くできている。デビュー作の「長い家の殺人」から、代表作「・・」、などなど。最近、

歌野晶午という著者名を見つけると食べ放題のスイーツを前にした女子高生のように、食

後にもかかわらず「別腹別腹」と言って手が伸びるごとく、つい買ってしまう。

 

ストーリーもさることながら、歌野氏の最大の特徴は、大どんでん返し。「まあ、当然、最

後にどんでん返しがあるだろう」と予想をして読み進めるのだが、クライマックスでは、

苦も無く、その防波堤を大きく飛び越えられ、予期だにせぬ結末を迎える事になる。

 恐るべきリアリティさのグロテスクな表現に、時にはページをすっ飛ばしたくなること

もあるが実は、それも最後には、全て驚愕の結末への伏線だと分かる。

 書籍の帯によく「驚くべき結末」とか「大どんでん返し」などの売り文句があるが、む

ろん歌野氏の小説は、この表現が控えめに感じるほど驚かされる。

 

一押しの代表作「・・」でも、そのラストを驚かない読者はいないだろう。果たして、

その結末は?もちろん、私は紳士的な倫理観により、ここでは言いません!(言いたい

のは、やまやまであるけれど) 「そして名探偵は生まれた」 もお薦め!

 

大胆なクリスティも時折、イエローカードぎりぎりのオキテ破りトリックを使ったが、

(いわずもがなの「アクロイド殺し」など)歌野氏も、新しい試みを躊躇することなく、

ひとり挑戦し続けている。

 

(2へ続く)

 

/治山

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はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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このページは、haruyamaが2012年11月 1日 09:34に書いたブログ記事です。

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