治山です。
今、大ベストセラーの「置かれた場所で咲きなさい」 渡辺 和子 著作 (幻冬舎)を、
読みました。 きっかけは、就活の学生さん。
たまたま就活の学生さんと話をしていた時に、「最近読んだ本で、何かお勧めの本はありますか?」
という話になり、勧めてくれたのがこの一冊。
渡辺 和子さんは 地元岡山のノートルダム清心学園の理事長で、何度かお目にかかったことも
あり、(非常に凛とされた印象でした。)思わず手に取って読みました。
渡辺理事長の人生は、これまで80有余年の間、決して恵まれた場所(環境)ではなく、非常に
困難な場所におかれ続けたようです。
その中で、タイトル通り一生懸命綺麗な花を咲かせようと努力されたお姿に、私たちは勇気をもらい
ました。
渡辺理事長が小学生の時に、2.26事件でお父様が自分の目の前で射殺された事から始まり、
幾多の苦難を歩んでこられたように思えます。
「神は決してあなたの力に余る試練をあたえない。」と聖書の言葉もこの本の中で紹介されて
いますが、渡辺理事長の力があればこそ、この試練を受け入れられたと感じます。
この本の中を読んで非常に印象深かったのは、「シスターや聖職者は、決して万能でも不屈の
スーパーマンでもない!」という事です。つまり我々と同じ人間ということです。
彼ら彼女らは、弱く、時には自分の感情さえも抑えきれなくなるという一人の人間ということです。
当たり前のことですが、私たちは、聖職者と言えば、みんな聖人君主、決して悪に染まる事も
なければ、悩みなど皆無だろうと考えがちですが、決してそうではなく、悩み苦しみ、そして自分
と戦いながらも、つねに正しく、美しく生きようとしている人たちということを、この本から知りました。
マザーテレサも最初からマザーテレサではなく、その努力によってマザーテレサになって行ったん
だろうと思いました。(ただ、マザーの場合は最初からそうでしょうけれど)
この本には、多くの言葉が花を咲かせています。
いろんな言葉の中で、私がとても大切にしたいと思ったのは「時間の使い方は、そのままいのちの
使い方になる。」という言葉です。
確かに、一秒一秒時間が過ぎていくこと、イコール 人生の持ち時間が流れて行っている事です。
大切に今を生きる事。
なかなか出来ませんが、心がけようと思っています。
/治山
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