江戸の「粋」~クールビズバーション(後編)~

user-pic
0

てーせつ(大切)なのは、いま、世界一のもの、日本一のものを作っているってぇこと。

そいつを考えるだけで、なんか身体中が暑く、いや失礼、こっちの暑さじゃなくてこの熱さ、この

熱いものが込み上げてくるってえもんだぜ。

メーカーと何度も何度も試着品を作っては、やり直し、作ってはやり直し、お互い喧嘩もしたもんさ。

しかしね、本当にこの商品が出来た時には、彼らと抱き合って喜んだもんでさぁ。

年甲斐もなく、熱くなってねぇ。

ああ、世界一が出来たなぁってもんよ。

 

その作品が、今、店頭に並んでいるってーこと。

こっぱずかしい話、名前を付ける時は、めっぽう迷いやしたがね。

自分の子供のように愛情をたっぷり注いで作ったってんで、愛の一文字をとって、シャツは

「アイシャツ」、パンツは「アイパンツ」ってー名前にしやした。

もちろん長男はスーツ。こいつは、本当に難産でした。

 

今まで誰もやったことがねえ380グラム。

コツコツやってきて、ふっと振り返ると、世界一の物が出来上がった。丁度今はやりのスカイツリー

みたいなもんでさぁ。

どうぞ、見てやってくだせい、着てやっておくんなせい。どこをどうとっても、どこに出しても恥ずかしく

ない子供たちばっかりでさぁ。

 

ちきしょうめ、店頭で小奇麗に並んでやがる。こいつらを見てたら、涙が出てきやがった。

さあ、暑い夏にはとびきり(の)涼しい顔で、これが日本人の粋ってやつでさぁ。

買って下さるお客様の誰も彼もがいい面(つらぁ)してやがるじゃねーかよ。

『よぉ!だんな!男前!日本一!』

おっと、また涙が出てきやがった。年をとるってーと、涙もろくなっていけねーやな。

さあさ、よってらっしゃい、見てらっしゃい、男前の大振る舞いだ。

男も、女も、男前になりに来やがれぇ!

 

注1:この話は、決してスカイツリー開発秘話ではありません。

   お間違えないように(笑)

 

注2)岡山生まれの者が、慣れない江戸弁を使っているので、本場の方々にはお聞き苦しい

   点も多々あると思いますが、それは、江戸っ子のきっぷの良さでご勘弁を。

 

/治山

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.haruyama-co.jp/blog/mt-tb.cgi/91

コメントする

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

関連ホームページ

カテゴリ

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、haruyamaが2012年6月14日 13:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「江戸の「粋」~クールビズバージョン(前編)~」です。

次のブログ記事は「「モノからコト」を売るお店!HALSUIT 赤坂オープン」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。