治山です。
最近ワインを飲む機会がちょくちょくあります。
アメリカに住んでいた時のホームパーティのお土産はたいていワインかスイーツ。
(数十ドルで買えて、誰にでも喜ばれたものです。)
そう、アメリカ並みに、日本でもいつの頃からか「ワインってお手頃、お気軽」という認識が広まって
身近なものになった気がします。
僕の子供の頃は、何か仰々しいセレブの飲み物という感じでしたが・・・。
ここまで広がったのは、たぶんボジョレーヌーボーのマーケティング戦略のたまものではないか
と・・・。
物の本によれば、世界中で、毎年毎年ボジョレーヌーボーに対して大騒ぎするのは日本だけだ
とか?
確かに当時NYでも、フレンチやイタリアンレストランが、その時期になるとちょこっとやっていた
ような感じだった。
それにしても、(以前書いたかもしれないですが)ボジョレーの季節になると「ここ10年で最高の
出来!」「30年に一度の味わい!」などと毎年うたわれるのも不思議だし、それに乗せられて
ついつい口にして「やっぱり今年のボジョレーはここ10年で一番おいしい!」
と分かったようなセリフを口にするのも、日本人っぽい。
そういう私も、「まあ、これくらいの価値であれば、小難しいこと考えずに自分も満足して、みんなで
ワイワイ楽しく飲むのが、その楽しみ方だよね」と喜んでいる一人。
ワインについては、私は全くの素人で味も正直良く分からない。
ただ、私の周りにはその筋に専門家がすごく多い。彼らの解説を聞きながら飲むと、食いしん坊で
素直で、すでにほろ酔い加減の私は、魔法がかかったように美味しく感じるから不思議。
ある人によれば、ワインは「世界語」。基本どこの国でもワイン好きはいて、(その傾向は特に
お金持ちに多い(笑)) 言葉がほとんど通じなくてもワインの話を非常に盛り上がるとか。
そう考えると、ワインに限らず、世界語は確かにいくつかある。
ゴルフもそうだろうし、車もそうかもしれない。そして、我らが服に関しても十分世界語になれる
資格は十分にある。実にワクワクしてくる。
さて、他愛ない話の締めくくり。
先日、あるレストランに行ったら、そこのオーナーは世界的企業のオーナーでもある。
まあここまでは、ない話でもない。
それからがすごい。
このオーナー、ワイン好きが高じて、本場にブドウ園とワイナリーを作った。
ここまでも、「ここ10年で一番すごい(笑)」的なレアな話ではあるが、ない話ではない。
ここからがさらにすごい。
その購入したブドウ園の品種が気にいらないと、全てのブドウの木を抜いて、土を改良して、
一から全て新たなブドウに植え替えた。その敷地の広さは、なんと東京の中野区と同じ
広さという。まさに神。そして、その後そこのワイナリーで作ったワインが、世界的に由緒ある
コンクールで1位に選ばれたという話。
そのうんちくを聞きながら、そのワインを飲む。
「まさに50年に一度の美味さ!」 (私はまだ50歳も生きていないが(笑))
といった気がしました。
/治山
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