治山です。
遅まきながら、「マネーゲーム」を見ました。
「スコーン!」と球場を越えてどこまでも飛んでいく場外ホームランのように、素晴らしい作品でした。
これは、野球をモチーフにした経営者のドラマです。
球団経営者の苦悩と歓喜の日々の物語です。
我々経営者との共通点は、常に結果を出さないといけない!ということです。
しかし短期決戦で言えば、我々以上に野球はシビアです。
勝つか、負けるか、その中間はない。そして勝たなければ意味がない。
たった一勝出来なくても、ワールドシリーズに行けない。
我々企業経営者に与えられた日は、一年365日ありますが、野球の場合はその3分の1強。
まさに一戦一戦の重さがあります。
この主人公は、そんな状況の中、常に苦しい決断を迫られ、そしてそのたびに自分を奮い立たせて
経営の打席に立ち続けます。
勝負をかけた戦略で結果が出ない時は、冷静を装いながらも心が大きく揺れます。
「このままでいいのだろうか?」
決断するのは、自分しかありません。自分を信じる力が必要となります。
会社と一緒でもちろん一人で戦えるわけがない。驚異的な改革は、ほとんどの幹部にとって脅威に
なり、そして彼らは改革の抵抗勢力となります。
決断は、選手を首にするという心とも戦わなければなりません。
途中ブラッド・ピットが負けてはしゃぐ危機感のないチームに向かって、「負けて楽しいか?」と問い
かけます。誰も楽しいはずはない、しかし誰もその連敗という事実から逃げたいとも思っている。
けれど、だれもそれから逃げる事はできません。
ピッチャーは、打たれても打たれても、選手交代まで玉を投げ続けるしかありません。
この映画には、何度もガッツポーズが出てきます。球場内外、公私共に。
しかし、本当に長く心に刻まれるのは、一瞬のガッツポーズよりも、じんわり来る愛情だということも
主人公は教えてくれます。
野球は、夢を与えてくれる。ただし、それは外野席から見た夢ではない。
本当の夢は、自らが打席に立って戦わなければ得られないと思いました。
私もゲームセットのその時まで、人生のホームランを打つために、日々打席に立ち続けて
行きたいと思っています。素晴らしい仲間と共に。
/治山
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