治山です。
先日に続き、紅白歌合戦のお話です。
嵐。バックのCGの演出が素晴らしかった。これは面白い!
ユニバーサルスタジオの「ターミネーター」か、ディズニーのアトラクションのノリがありました。
おおトリのスマップは最後まで盛り上げ、まとめるところはさすがデビュー20年のベテランの味でし
た。
そして、今回一番良かったのは、(今回のブログを書こうと思った理由でもあるが)何と言っても
長渕 剛。
これは、私的に紅白史上最も印象に残る場面の一つとなりました。
石巻の被災した小学校の校庭からたった一人、白い息を吐きながら立っていた。
暗い闇の中にわずか一つのライトに映し出された長渕 剛は、津波でポツンと残された
校舎に重なった。
そして歌が始まった。曲の途中から数多くのライトに光がともり、長渕 剛が今いる場所が映された。
そこは、まだ泥が残る校庭と、バックには無残に破壊された校舎。今現在の、時間差ゼロの
寒々しい姿がそこにあった。
その風景は、長渕 剛の歌と共に、直接胸に届いた。
現場の強さ。現場の真実。現場の魂が伝わってきた。
最後は、「絆」を表しているであろう光の輪の中に立つ長渕 剛。そして、それを遠巻きに
見る現地の人々。
いつまでもまぶたに刻まれるであろうシーンであった。
今年は、何年かぶりに紅組が勝ったらしい。
今年は勝敗などなく、全員で日本を盛り上げようとしたそんな紅白でした。
画面の中で、紅と白が重なった時、白の下地にまん丸の紅。
まるで大きな日の丸が見えた気がしました。
今年は本当にいい年になればいいなと思います。
/治山