治山です。
最近非常にはまっている作家がいます。
萩原 浩です。
彼の作品は、本当に面白い。
とっかかりは、「神様から一言」でした。
クレーム係となった主人公の悪戦苦闘物語という、けっこう身近にあるような設定に惹かれて
手に取りました。
そうしたら、予想外に面白い、面白すぎる。たまたまポケットにあった小銭でナンバーズを買ったら、
大当たりしたような感じ。
物語は、心地よいユーモア(時には爆笑)とホロッとさせられる人情話の二段重ね。
同時に、「そんなわけないだろう」と思いながらも、ディテールの妙なリアルな描写の為に、
まあそんなこともあるかもとまんまと作者の術中にはまっている自分がいたりする。
そして最後は、ハリウッド映画並みのお約束のハッピーエンドと。後味も非常にすっきりする作品
でした。
これに始まり、「ハードボイルド・エッグ」、「メリーゴーランド」、「母恋旅鳥」、映画化になった
「明日への記憶」と続けさまに読み倒しました。
そしてどれもこれも、全く裏切れるどころか、それ以上のリターンが返ってくる。
買うくじ買うくじ全てが当たりくじという狂喜乱舞状態でした。
全て分野が全く違うにも関わらず、読みだしてから読み終わるまでページをめくる手が止まらない
ほど、物語の世界に入り込み、そして最後のページを読み終えた後、すごく満足したラーメンを
一気喰いした如く、一息ついて、思わず「ご馳走さまでした。」と手を合わせたくなるほど満足感が
あります。
恐るべし 萩原 浩。いままで読まなかったのを残念に思うほど素晴らしい作家です。
読書の秋に是非お勧めです。
今日も、読んでいます。萩原 浩は続くよどこまでも。
/治山
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