この度の東日本大震災により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回の東日本大震災は本当に突然でした。いきなりの予期せぬ大きな地震、そして津波。
いまだ経験したことのないような被害に日本国中が震撼しました。
テレビを通して、被災された方々が雪の降る中、避難所で不安そうに過ごしている姿が映し
出されるたび、「なぜ」とやりきれない気持ちになります。
4月になっても続く季節外れの寒さ、不安の中、追い打ちをかけるように何度も起こる本震規模の
余震。
当社も東北に店舗をかまえているので私も10日の日曜から12日まで、現地に視察出張に行って
きました。そこでも、何度も、何度も、震度4以上の余震を感じました。
現地での生活について、たずねてみても、ガスひとつとっても通るようになったと思えば、
余震でまた止まるの繰り返しとのこと。震災からひと月が経ったものの現地での生活は、
厳しい状況下にあることを知りました。
当社も今回の東日本大震災で約30店舗ほどの店舗が被災し、中には全壊の店舗もありました。
私たちの仲間にも直接被害を受けた人も多くいます。
そのような中で今回の東日本大大震災について、私が感じた率直な感想としては、自然への
脅威と怒りです。
なぜここまで、このような災害を受けないといけないのかと、自然に対して非常に強い怒りを感じ
ました。ぶつけるところのない怒りは、行き場を失って、それでも激しく渦巻いています。
被災された方々は、私以上に「なぜこんなことが!」と悲しみや言葉にできない怒りを覚えている
と思います。
幼いころ私も、大切な人を病気で亡くしました。
涙を流しきったあとに起こった感情は、かたちのないものへの恨みや言葉にできない怒りでした。
なぜ、その人が死ななければならないのか?何か悪いことをしたのか?何で「うち」だけが?と
おさまりきれない感情が心を支配したことを覚えています。
それでも数十年たって今考えることは、やはり「怒りの感情では何もかえることはできない。」
ということです。
どんなに辛いことや悲しいことがあっても生きている限り、その後も人生は続いていきます。
時間はどんな状況にあっても同じように流れて行き、その中で生きていかなければなり
ません。 当時の幼い私も悲しみの果てに、「見守ってくれている」と思うようになりました。
そう考えて前向きに、そして一日一日を全力で生きると心に刻みました。
東日本大震災からひと月が経ち、厳しい状況ではありますが、その中で現地の私たちの仲間、
そして多くの方々が少しずつ復興に向けて歩き始めています。そして会社全体が一丸となって
彼らをサポートしています。復興の道は遠いけれど、いつかはゴールにいきつくはずです。
がんばろう、東北、そしてがんばろう、日本。
一緒にがんばりましょう!
/治山
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