2011年4月アーカイブ

仙台を訪れて

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先日、仙台の被災地を訪れました。

その光景を見たとき、悲惨という以外、表現できませんでした。

市内は、一見いつもと同じ顔を見せていましたが、地震の爪跡をいたるところで目にしました。

宿泊したホテルも、壁が崩れて、覆いの為にネットが張られていました。

 

街中に比べ沿岸部はさらにひどく、直視できない現状です。

私たちは多賀城にある、私たちの店舗、多賀城店のあとに行ってきました。そこにあるのは巨大津波

で全てを失った廃墟でした。

 

多賀城に近づくにつれて、被害のすさまじさを目の当たりにしました。

隆起した道で車は上下に揺れ、道路の脇には泥やゴミ、原型が分からないほどぐしゃぐしゃになった

車がいたるところにそのままになっていました。

現場にだんだんと近づく道中で悲惨な状況が明らかになる度、被害を受けた店舗の残骸を見る心の

準備は出来ているのか?と自分に問い続けている自分がいました。

その答えが出ないまま、店のあとに着きました。

 

着いたとたん、私は声を失いました。そして、出てくるのはため息ばかりでした。

店の建物は傾き、一階の商品、什器は全て流され、屋根つきの駐車場のように空洞化した一階には

流されてきた廃車やゴミが掃き溜めたように散乱しています。

隣の店には車が逆立ちするように廃車となっていました。

周り一帯には泥だらけになったスーツや商品がちらばっていました。

ボディが木にひっかかっていたり、ジャケットが車に張り付いていたり、恐ろしい光景でした。異臭も

漂っていました。

 

スタッフに話を聞くと、震災が終わったあともそこは地獄のようだったといいます。

車は空き缶やごみのようにいたるところに転がり、色を失った世界です。戦争は知らないけれど

空襲に遭った町というのは、こういうものなのだろうか・・・と。

しかし、その後どこの店舗を廻っても、スタッフの皆はそのような心の傷を表面に出さず、

元気を奮い立たせて仕事に出ています。

しかし震災はまだ終わってはおらず、私が仙台へ行っている間も、何度も大きな揺れを経験しま

した。すごく怖いです。その中で皆生活をしています。今でもガスが止まり、お風呂も入れないスタッ

フも多くいます。水道が止まり、水も充分ではありません。家が流されて家族全員で親戚の家で

暮らしているスタッフもいます。

そんな中でも、私たちが行くと精一杯の笑顔をくれます。思わず胸が熱くなりました。

みんな「よくきていただきありがとうございます。」「支援物資を送っていただき助かりました。」と

言ってくれます。心から感謝されます。

 

震災直後の店内は、什器やボディが倒れ、商品が足の踏み場もない位、ぐちゃぐちゃになっていた

そうです。それを周辺のスタッフみんなの力できれいに直したそうです。

そのような作業をする時にも、店のスタッフは、外にでるのが怖かったそうです。震災後は、いつまた

地震がくるかもしれない。もし地震があって、家族とバラバラになるのが怖い。家族のことを考えると

外に出たくない。それが本音だったそうです。

しかし、店長を中心に「いつまでも暗くはできない。みんなで勇気を出して働こう。」と声をかけあって

店に出ています。そんな中で店をあけると、生活に必要なものを買いにこられたお客様に本当に

喜んでいただき、店がそこにあるということがいかに素晴らしいかを実感しているそうです。

 

仙台に行くといたるところに「がんばろう宮城」や「がんばろう仙台」といったポスターが貼ってあり

ます。みんなが助け合ってなんとかこの震災から立ち上がろうという強い、熱い意思を感じます。

 

社内で募った義援金を一人一人に渡しました。中には涙を流した方もいました。

みなさんの温かい心が伝わりました。人は辛いときほど人の優しさが温かく感じます。

 

仲間が困っているときに、本当に助けたいと思い、そして彼らの痛みを少しでも理解し、そして

みんなで助けるために行動する。そんな会社になりたいと思います。

そんな時、本当に誇れる会社になると思います。

 

今回のこの光景を一生忘れないようにしよう。そして今、出来ることを全力で行い、少しでも震災の

復興の為に役立てるようになる、改めてそう心に誓いました。一日も早い復興を心から祈って。

/治山

 

初の本社での入社式

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4月1日、当社でも入社式を行いました。

多くの新入社員が私たちの仲間になりました。

 

例年、入社式はホテルで行うのですが、本年は震災後の自粛の意味もあり、岡山本社にて行うこと

となりました。「入社式を本社で行う」ということは、初の試み。どのような式にするのか?

一瞬の戸惑いもありました。が、しかし本社で入社式を行うと決まってから、 

本社の社員から、「新入社員の方に、私たちみんなからの歓迎の気持ちが伝わるような式に

しましょう!」という提案がありました。

それはいい案だ!ということで、それから本社スタッフ全員での、入社式に向けての準備、

アクションが始まりました。

 

まず、大きな垂れ幕に、「一緒にがんばろうね。」「入社おめでとう。」「会社の未来を一緒に作ろう。」

などなど、イラストを含めた温かいメッセージを全員から集めて特大のメッセージボードを作成しま

した。

また、玄関から会場までの飾りつけや、新入社員一人ひとりに渡す写真付きメッセージカードも

作りました。そして極めつけは、本社スタッフ全員による拍手とゲートでの出迎え。

新入社員の、紅く高揚した顔やキラキラした瞳にまじって、「ああ(この準備を一生懸命)やって

よかったなぁ。」という、うれしそうな先輩社員たちの顔もありました。

 

毎年、私は入社式で新しく仲間になる新入社員を見ていると、心が引き締まる思いがします。

当社の仲間になって働くみんなの人生、いかに幸せになってもらえるか?

社長として、全力でそれに取組んでいこう!

入社式は、毎年、私にとっての決意表明の式でもあるのです。

 

/治山

東日本大震災

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この度の東日本大震災により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

今回の東日本大震災は本当に突然でした。いきなりの予期せぬ大きな地震、そして津波。

いまだ経験したことのないような被害に日本国中が震撼しました。

テレビを通して、被災された方々が雪の降る中、避難所で不安そうに過ごしている姿が映し

出されるたび、「なぜ」とやりきれない気持ちになります。

 

4月になっても続く季節外れの寒さ、不安の中、追い打ちをかけるように何度も起こる本震規模の

余震。

当社も東北に店舗をかまえているので私も10日の日曜から12日まで、現地に視察出張に行って

きました。そこでも、何度も、何度も、震度4以上の余震を感じました。

現地での生活について、たずねてみても、ガスひとつとっても通るようになったと思えば、

余震でまた止まるの繰り返しとのこと。震災からひと月が経ったものの現地での生活は、

厳しい状況下にあることを知りました。

 

当社も今回の東日本大震災で約30店舗ほどの店舗が被災し、中には全壊の店舗もありました。

私たちの仲間にも直接被害を受けた人も多くいます。

 

そのような中で今回の東日本大大震災について、私が感じた率直な感想としては、自然への

脅威と怒りです。

なぜここまで、このような災害を受けないといけないのかと、自然に対して非常に強い怒りを感じ

ました。ぶつけるところのない怒りは、行き場を失って、それでも激しく渦巻いています。

被災された方々は、私以上に「なぜこんなことが!」と悲しみや言葉にできない怒りを覚えている

と思います。

 

幼いころ私も、大切な人を病気で亡くしました。

涙を流しきったあとに起こった感情は、かたちのないものへの恨みや言葉にできない怒りでした。

なぜ、その人が死ななければならないのか?何か悪いことをしたのか?何で「うち」だけが?と

おさまりきれない感情が心を支配したことを覚えています。

 

それでも数十年たって今考えることは、やはり「怒りの感情では何もかえることはできない。」

ということです。

 

どんなに辛いことや悲しいことがあっても生きている限り、その後も人生は続いていきます。 

時間はどんな状況にあっても同じように流れて行き、その中で生きていかなければなり

ません。 当時の幼い私も悲しみの果てに、「見守ってくれている」と思うようになりました。

そう考えて前向きに、そして一日一日を全力で生きると心に刻みました。

 

東日本大震災からひと月が経ち、厳しい状況ではありますが、その中で現地の私たちの仲間、

そして多くの方々が少しずつ復興に向けて歩き始めています。そして会社全体が一丸となって

彼らをサポートしています。復興の道は遠いけれど、いつかはゴールにいきつくはずです。

がんばろう、東北、そしてがんばろう、日本。

一緒にがんばりましょう!

 

/治山

はじめまして! 治山です。 今回から、ブログというものに挑戦します。 「をとこ(男)もす(る)という日記というものを、社長もして心みむとて、するなり。」というか、 「つれづれなるままに・・。」という心情でしょうか。

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