治山です。感動編突入です。まず第一弾。
久しぶりに「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ました。
茂木健一郎さんと住吉美紀さんの鋭い突っ込みのファンだった私は、新シリーズになってからは、
見ていませんでした。そして今回何気なく見た「院内学級教師 副島 賢和さん」編。
心から感動しました。
院内学級とは、文字通り病院内学級。副島さんはそこで働く先生。(この場合の先生はもちろん
教師です。)
以前、「電池が切れるまで」(角川文庫)という本があり、―小児科に入院している子供たちの詩集・
画集。―
見る前に、少しは想像できたけれど、この番組はその想像をはるかに超えて、熱いものが込み上げ
てきた。
副島先生、そして子供たちが素晴らしい。
私たちが普段生活をしていて、気付かないもの、そして答えが見つからないもの。
「幸せ」「生きる」「本当の教育」といったことを、この教室の生徒と副島先生に、正面から教えてもらっ
た気がした。
副島先生は、なんとなくのっぽさんを想像させます。
笑顔とユーモアで相手をほぐして、そして生徒たちを観察しどうすれば興味を持ってもらえるかな?
どうすれば相手が笑顔になるかなを本気で考えています。
病院と笑顔は、病院と幸せは、水と油のようで実は非常に近いものと教えてくれる。
笑顔。
考え方次第で病院にも笑顔を溢れさせることが出来る。それを副島先生は実践している。
まず自分が笑うこと。そしていつも相手を面白がらせること。
副島先生の笑顔が病院内に感染していく。最高の院内感染と思う。
そして、幸せ。
わずか12歳の時に亡くなったリョウ君という男の子の詩。いつも明るい男の子だったリョウ君、子供
たちのムードメーカーだったリョウ君。彼は非常に苦しい治療の中で「自分は幸せ」と書き綴って、
そして亡くなっている。
一方、病院内では、さまざまな我慢がある。治療に対する我慢。自分を助けてくれている両親に対し
ても、心配をかけないように我慢をする子供たちもいる。それを見て、副島先生は、
「我慢しなくてもいいよ。頑張らなくてもいいよ。」と言いながら、自分は子供たちの為に何倍も何倍も
がんばっている。
3Dテレビではないのに、副島先生の無限の温かさと明るさが画面から飛び出してきた。
一人の男の子が、嬉しいはずの退院の際、寂しそうな顔をして自分の学校が、さいかち学校
(院内教室)だったらいいのにと言って退院した。
なかなか病気ではハッピーエンドにはならないけれど、副島先生の教室では必ずハッピーエンドの
顔になる。
多くを教わりました。
/治山