治山です。
また漫画ネタかと思われるかもしれませんが、先日子供に勧められて読み出した本が、
「鋼の錬金術師」。
これは面白い。
ストーリーの展開が、たぶんアガサクリスティーのようにラストをまずイメージして書き出している
ような気がします。
というのも、無駄なストーリー展開がほとんどなく、読み進めるうちに、ああこれはこれにつながる
伏線だったんだなぁと思われることしきり。
例えて言うと、ほとんど全てのエピソードが、まさに全ての電車が東京に向かって張り巡らされた
線路のように終焉に向かっていくごとくつながる。見事です!
そもそも勧められて読み始めるのに相当長かった。というのも(忙しいのもありますが)
錬金術師というのが、中世かその時代の歴史物語位に思っていました。
それが時代は未来、ストーリーとしては、勧善懲悪感動冒険ヒューマンストーリー、もちろん
アクションシーンもお約束どおりという盛沢山な感じです。
さらに、個々のキャラが非常に立っていて(人気漫画の不可欠な要素)その動きを細かく
追っかけている。
ジャンプやマガジン、サンデーと言ったメジャーではない雑誌からここまでヒットさせたのも
そのストーリーの高さゆえだと思います。
また、こういったものにはありがちな、人気が出るとエンドレスに続くのではなく、もう雑誌では
終わった(?)ようです。
潔し。
お勧めの逸品ですので、ぜひ機会があればみなさんも読んでみてはいかがでしょうか。
/治山
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